『ケアマネを選ぶ時のポイント』と『その前提』
こんにちは、ます田です。
今回は、ケアマネージャーを選ぶ時のポイントについてお話をしていきたいと思います。
ケアマネージャーがどんな仕事かについては、以前に記事にしましたが、これから介護が必要になった場合に実際にどような人に担当になってもらったら良いのか?と考えることがあるかもしれません。
また、その前提にある『なぜ、ケアマネージャーが必要なのか?』、『どのような流れで、ケアマネージャーと初めて会うのか?』についても合わせて、説明ができればと思います。
目次
1ケアマネージャーを選ぶ前に知っておくべきこと。
ケアマネージャーを選ぶポイントを説明する前にいくつかの前提になることの説明をしていきたいと思います。
①なぜ、ケアマネージャーが必要なのか?
そもそも、なぜケアマネージャーを選ばなければいけないのか?ケアマネージャーは、必要なのか?ということです。
『別に歩行器のレンタルくらいだったら、ケアマネなんていらないでしょう?』と思うかも知れません。
※ただ、そう思われてしまうとケアマネージャーとしては、少し悲しいですが・・・。
結果から、言ってしまうと『介護保険サービスを利用する見込み又は、利用する予定がある』のであれば、ケアマネージャーは必要です。
介護保険を利用するのであれば、ケアプランを立てる必要があります。
公費(税金)が使われているので、適正にサービスが提供されているかを確認する為にケアプランを立てること。そして、その他にも作成しなければいけない帳票やケアマネジメントが必要になります。
そのケアマネジメント全般、帳票作成、サービス調整等々をケアマネージャーがあなたに代わって行ってくれます。
※それをあなた自身で行うこともできます。いわゆる『自己プラン』です。
しかも、無料で。
※今のところ。
つまり、介護保険を熟知しているケアマネージャーに自己負担なく、介護に関する相談や提案、サービス調整等々をお願いができることになります。
※ただ、すべてのことができる訳ではないので誤解なく。
次に『じゃあ、どこでケアマネージャーを探すのか?』についてケースに分けて説明をしていきたいと思います。
②どのような流れで、初めてケアマネージャーと会うのか?
【介護保険サービスを受ける方が入院をしているケース】
病院の医師又は、看護師より介護保険サービスを提案されることもありますが、退院して自宅での生活に不安があるのであれば、早めに病院いる相談員さんに相談することをお勧めします。
相談員さんがあなたのお住まいの地域包括支援センターへ連絡をしてくれます。ここで、相談員さんは、包括支援センターへケアマネージャーを探してもらうように依頼をします。
直接、相談員さんがケアマネージャーの居る事業所へ連絡することもありますが、介護保険の申請をしていない状態であれば、包括支援センターへ連絡することが殆どと思われます。
ケアマネージャーが決まれば、病院で会うことになります。退院前に会議が病院で行われることもあります。その場合は、ケアマネージャーは、その会議に参加することになり、そこで会うことになると思います。
【介護保険サービスを受ける方が自宅にいるケース】
まず、『介護が必要なのでは』思ったら、迷わず地域包括支援センターへ相談へ行きましょう。
そこで、介護についての相談にのってもらい、包括支援センターの職員さんにケアマネージャーを探してもらいます。事前に担当になってもらうケアマネージャーと電話でのやり取りはあると思いますが、実際に会うのは、あなたの自宅になります。
※その他にも様々なケースがあります。もちろん、あなたが直接、ケアマネージャーのいる事業所へ連絡することもできます。
前置きが長くなってしまいましたが、本題の『選ぶポイント』について、説明していきます。
2ケアマネージャーを選ぶポイント
ここまで、読んで頂くと、一つの疑問を感じませんか?
『そもそもケアマネージャーを選ぶことってどこまでできるの?』と・・・。
ケアマネージャーの選び方で検索すると『各ケアマネージャーは、得意分野を持っている』、『フットワークの軽さがある』、『中立性を持っている』等々とあります。
しかし、初めてケアマネージャーを選ぶ時にそれがわかるかは『疑問』です。
もちろん、何人かのケアマネージャーと面談をして、決めることもできるとは思います。
ただ、そのためには時間もかかるし、労力もかかります。
すぐに介護保険サービスを利用をしなければいけない状況だったら、そんな時間も無いかもしれません。
そこで、私がお勧めしたいのは、探してもらう方、つまり包括支援センターの職員さんや病院相談員さんにどのようなケアマネージャーが良いかを伝えることです。
『はい?そんなこと?』と思うかもしれませんが、ケアマネージャーを実際に探す方は、何よりも『介護をする方』そして、『介護を受ける方』のパーソナリティと要望を重視してるからです。
病院の相談員さんもあなたの病状が悪化してしまって、また病院に戻ってきて欲しいとは、思っていません。
地域包括支援センターの職員さんも紹介している以上は、あなたに合ったケアマネージャーさんを探してくれているはずです。
あなたが『こんな人にお願いしたい』と思えるようなケアマネージャーさんを考えてみてください。
女性がいいか?男性がいいか?明るい人がいいか?落ち着いてる人がいいか?・・・。
もちろん、フッワークが軽いとか中立性があるとかでも良いと思います。
イメージすると色々あると思います。
それを是非、相談員さん、包括の職員さんに伝えてみてください。
なぜ、あなたの考えやイメージが必要なのか?
それは、誰かにとって良いケアマネージャーを探すのではなく、あなたにとって良いケアマネージャーを探しているからです。
例えば、『フットワークが軽くて、明るいケアマネージャー』が、誰かにとっては、ベストなケアマネージャーかもしれない。
しかし、あなたが『介護についてはある程度のことは自分でもやっていきたいし、落ち着いた方がいい』とイメージするならば、『フットワークが軽くて、明るいケアマネージャー』は、もしかすると、あなたにとっては、ベストにはならないかもしれません。
3まとめ
前提として・・・
・介護保険サービスを利用見込みがあるのならば、ケアプランを立ててもらう為にもケアマネージャーは、必要。
・多くの場合は、あなたが住んでいる地域を担当している包括支援センターの職員さんが担当のケアマネージャーを探してくれる。
ポイントとして・・・。
・ケアマネージャーを探す段階になったら、『自分にとって、どんなケアマネージャーが良いか』をイメージすることが重要。そして、それを実際に伝えること。
4考察
ケアマネージャーは、これから、介護をしていくあなたにとって、大きな役割を果たしてくれます。その役割を果たす為に、ケアマネージャーは、それなりの技術や情報を求められて当然だと思います。
『ケアマネージャーの選び方』と多く検索をされるということは、ケアマネージャーが一定の技術や情報を獲得すること。そして、ベストなケアマネージャーを選ぶことのできる仕組みについて、課題があるからなのかもしれません。
介護を受ける又は、介護をする『あなた』にとってベストなケアマネージャーさんと巡り会えることを願っています。
最後まで、読んで頂きありがとうございました。